2022年度、桜美林大学では、日本科学技術振興機構(JST)による「国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)」に、計8本のプログラムが採択されました。さくらサイエンスプログラムは、産学官の緊密な連携により、諸外国・地域の青少年を日本に招へいし、日本の青少年との科学技術分野の交流を行う国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の事業です。
今回、オランダ・フィンランドの大学を対象としたプログラムに、学生プログラム運営アルバイトとして参加をした、グローバル・コミュニケーション学群1年生の鈴木結さんに経験談を寄稿いただきました。
プログラム概要
テーマ:社会課題に挑む日本の中小企業 〜女性経営者・社員がもたらす多様性の価値~
招へい国・大学:オランダ・ロッテルダム応用科学大学、フィンランド・東フィンランド大学
招へい者数:オランダ9名(うち教員1名)、フィンランド9名(うち教員2名)
期間:2023/2/20(オンライン), 2023/2/28-3/5(来日)
桜美林担当教員:堀 潔教授/リベラルアーツ学群教授・副学長
桜美林参加学生:アルバイト3名、ボランティア2名
さくらサイエンスプログラムに申込をした動機
今年の夏に留学が決まっているので、そこに向けて英語力を伸ばしたいと思ったからです。また、長期休みに入って英語に触れる機会が少なくなってしまったので、何かやりたいなと考えていたところでした。
さらに、ちょうど北欧に関する本を読んでいて北欧の文化やライフスタイルにとても興味があり、今回のプログラムはオランダやフィンランドの学生が来るということで参加することを決めました。
楽しかったこと
「フリータイム」がとても楽しかったです。
このプログラムでは、午前中は講義を受けて午後はフリータイムで東京観光などを留学生と一緒に楽しみました。和食屋さんに連れて行ってあげたり、浅草や東京駅、渋谷など東京エリアを観光しました。
お喋りをしながらお互いの文化の違いに驚くことばかりで、とても刺激があって面白かったです。またヨーロッパ出身の学生だったので日本の文化になじみがなく、彼らにとっての初の和の体験に同行できて何だかとても嬉しかったです。
一番印象的なのは、最後の夜にみんなでカラオケに行ってとても盛り上がったことです。
ABBAのDANCING QUEEN や ED SHEERANのSHAPE OF YOU などをみんなで歌って、パーティーのようにとても楽しみました。歌って楽しく終えることができて、良い締めくくりができたなと感じています。
大変だったことや苦労したこと
「自分の英語力のなさ」にびっくりしました。
スピーキングはもちろん大変でしたが、それよりも自分のリスニング力のなさを実感しました。特に、最初の2日間は知ってる単語をキャッチすることに精いっぱいで、相手が言ってることが理解できずコミュニケーションをとるのが大変でした。
工夫をしたこと
「コミュニケーションの取り方」です。期間が1週間と決まっていたため、オランダとフィンランドの学生たちとできるだけ仲良くなりたいなと思っていました。先述の通り、最初の2日間は彼らが言ってることがわからなすぎてコミュニケーションをとるのが大変でした。
でも、とりあえず攻めの状態に出て、日本についてどう思うか、日本を楽しめているかなどなどたくさん聞いてみることを続けていたら彼らも色々思っていることを教えてくれて自分自身も英語に慣れていきました。プログラムが終わった今でもチャットアプリなどを使って連絡を取っています。
成長したことや学んだこと
「留学生の授業に参加する姿勢」にとても驚きました。
日本ではあのような光景はないと思います。企業の方に話を聞きに行ったときは彼らがたくさん質問をして、予定の時間を押してしまうほどでした。彼らはとても積極的に自分の意見を発言しようとします。彼らの勢いは、人前で話すということは少し恥ずかしいと思っていたことがばかばかしく感じてしまうほどでした。
また、相手の意見には興味津々に聞きお互いの意見を尊重しあい、新しい学びとして自分の中に植え付けているように感じられました。そのような場面は私にとって、とても刺激的でした。これからは自分の意見を大事にして、外に発信していきたいなと思います。
今まで躊躇してしまっていたことが、チャンスを逃してしまっていたようでとてももったいなく感じました。
私はこのプログラムに参加して、新しい国の友達を作ることができ、彼らを通して知らなかった文化や新しい価値観に触れることができてとても良い経験となりました。
今後もこのようなプログラムに参加していきたいなと思っています。
これから参加を検討する学生へのメッセージ
海外交流をしたいと思っている学生の皆さん!少しでも興味があったら、考える前に行動に起こしてしまうことをおすすめします!!
大学生の長期休みはびっくりするほど本当に長いですが、振り返ってしまうとあっという間に過ぎてしまいます。
このようなプログラムに参加することで、英語に触れることができ新しいコネクションを作ることができ、そして何より経験として残ります。
考えていることを行動に移せるほど、より個々の大学生活を彩っていけるのだと思っています。
【参考Webサイト】